算数を新しく指導して2ケ月の生徒さんですが、①解法(イチマル解法)が大分なじんできました。
この①解法はマルイチ算と呼ぶ塾もありますが、難関校に対応していない塾ではあまり使っていないようです。私が中学入試をしていた40年前は大手塾でもあまり使っていませんでした。
①解法は比を扱う問題に有効で、年齢算、相当算、倍数算、消去算はほぼこの解法でできます。また部分的に使用する範囲としては面積体積なとの図形、旅人算通過算などの速さを扱う問題、売買算、濃度を扱う問題、つるかめ算で3つの要素を扱う問題など多岐にわたります。実際の入試問題の3割から4割で同じ解法が使えます。なんとか算ごとにやり方を変えなくてよいので、線分図などを使った沢山の解法を覚えなくてよくなります。
どのように使用するかは各問題分野で多少違い、慣れはいりますが、式を置く箏ができれば後はただ計算すれば簡単にできてしまいます。
中学で習う方程式と類似した解方のため、それならxを使って方程で教えた方がよいのではとおっしゃる方もいます。しかし数学で全て解こうとすると、負の数も理解しないといけない、また連立方程式もいり中学2年までマスターしなければならないため、よけいに負担になります。
さらに数学のようにきっちり書くわけでないので早く解けます。
また中学入試で①解法を使っていると数学に移行するのは楽で、中学になってからもメリットがあります。
以上の理由から私の授業では①解法を多用します。慣れたらどの子も簡単になったと言ってくれます。
先ほどの生徒さんも慣れ始めており、成績が上がる兆しが見えて来ました。