濃度の問題は、ほとんどが食塩水の濃度であるため、食塩水の例で説明します。
基本的な問題では、食塩水全体の重さ(g)・水の重さ(g)・食塩の重さ(g)・濃度(%)の4つの因子のうち2つが与えられ、残り2つを求めるというものです。
標準問題からは2種類の食塩水を混ぜる問題、水を蒸発させる問題が出、早い解法として、てんびん法があります。簡単な問題では基本解法でも解けますが、2種類の食塩水を2通りの混ぜ方をした際、結果の濃度から元の食塩水の濃度を求める場合は圧倒的にてんびん法が有利です。さらに3種類の食塩水を混ぜる場合もしかりです。
難しくなってあわてててんびん法に切り替えるのではなく、始めから用いる箏をお薦めします。
実際の入試問題では半分がてんびん法、残り半分が流れ図(フローチャート)です。
流れ図は混ぜ合わせる手順を矢印で示す方法で、てんびん法と混ざるもの、①解法を導入するものなど、難問になるほど他の解法と混ざる事が多くなります。